日本にいるミツバチは2種類!ミツバチの危険性と寄せ付けない方法

「最近家の周りでミツバチを見かける…!なんていう種類なのかな?」
「ミツバチは大人しいって聞くけど、さすがに毎日見かけると怖い…!寄せ付けない方法ってあるの?」
小さくてかわいいイメージのミツバチですが、毎日たくさん見かけるとなるとちょっとこわいですよね…!
世界に約30万種もいるといわれているハチですが、日本に絞って見ると約4,000種ほど。
さらにミツバチに限定すると、「ニホンミツバチ」と「セイヨウミツバチ」の2種類のみ。意外と少ないですよね。
小さくて大人しく、かつ種類も少ないミツバチですが、油断は禁物です。
ふとした拍子に刺されてしまったり、オオスズメバチを引き寄せてしまったりと被害が出てしまうことも…!
ミツバチに関する被害を防ぐため、次の3つを解説していきますよ!
- ニホンミツバチとセイヨウミツバチの生態
- ミツバチを寄せ付けない方法
- もしミツバチに巣を作られていたときの対処法
これを読んでミツバチに関する疑問がなくなり、毎日安心して過ごせますように…!
それではまいります。
日本に生息している2種類のミツバチの生態
まずはニホンミツバチ、セイヨウミツバチの基本的な生態からご紹介します。
見分け方も解説するので、ぜひ参考にしてくださいね!
ニホンミツバチ(トウヨウミツバチ)
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学名 | Apis cerana |
英名 | Honey bee |
大きさ | 女王蜂:約2cm
働き蜂:約1.3cm 雄蜂:約1.6cm |
生息地域 | 本州、四国、九州 |
毒性 | ★☆☆☆☆ |
危険度 | ★☆☆☆☆ |
巣を作る場所 | 樹洞、民家の屋根裏、地中などの閉鎖空間 |
特徴 | ・体は茶色に黒の縞模様。 ・セイヨウミツバチより全体的に黒っぽい色をしている。 ・もともと日本に生息している。 |
アジアに生息しているトウヨウミツバチの中でも、日本に生息しているものをニホンミツバチと呼びます。
元々日本に生息している種で、昔から養蜂に活用されてきました。
セイヨウミツバチ
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学名 | Apis mellifera |
英名 | Honey bee |
大きさ | 女王蜂:約2cm
働き蜂:約1.3cm 雄蜂:約1.6cm |
生息地域(養蜂) | 北海道、本州、四国、九州、沖縄 |
毒性 | ★☆☆☆☆ |
危険度 | ★★☆☆☆ |
巣を作る場所 | 木の枝、開放空間 |
特徴 | ・名前のとおり、元々はヨーロッパやアフリカなどに生息。 ・養蜂に利用するため、明治以降に日本に輸入された。 ・ニホンミツバチより全体的にオレンジっぽい色をしている。 ・ニホンミツバチと比べると少し気性が荒く、刺しやすい。 |
明治以降、効率よく養蜂できるよう外国から輸入され、現在では養蜂用のミツバチとして全国的に普及しています。
野生に生息しているニホンミツバチと違い、セイヨウミツバチは養蜂用に改良されたミツバチです。そのため野生で生き抜くには難しいんですね…。
「養蜂はしていないのに、家のまわりでミツバチをみかける…!」というときは、ほぼニホンミツバチと判断してよいでしょう。
ニホンミツバチとセイヨウミツバチの違い

体の色で見分けられます。
ニホンミツバチの体は全体的に黒っぽく、セイヨウミツバチはオレンジっぽいのが特徴です。
閉鎖・開放空間のどちらに巣を作っているかで見分けられます。
ニホンミツバチは樹洞や土中など、比較的閉鎖空間に巣を作りやすいです。
反対にセイヨウミツバチは木の枝先など、開放空間に作りやすいです。
ミツバチに似ている昆虫
「そもそもこの虫ってミツバチなの…?」
ミツバチに似ている昆虫は意外と多いので、ミツバチなのかどうか見分けられない方もいるんですよね…。
満開のタイム・ロンギカウリスと、花にやってきたミツバチ?
— あんえい/ズボラな週末ガーデニング (@z_gardening) April 30, 2020
これだけたくさん花があると、ミツバチにとっては天国だろうな〜
ミツバチじゃなくてハナアブとかかも…?
見た目の違いがよく分からないが…。 pic.twitter.com/mPSGV9fpz4
ミツバチによく似ている昆虫は次の3種類。
- クマバチ
- マルハナバチ
- ハナアブ
それぞれ詳しく見ていきますね!
クマバチ

体長 | 2.1~2.3cm |
色 | 全体的に黒く、胸だけに黄色い毛が生えている。 |
特徴 | ・ずんぐりとした丸っこいハチ。 ・ミツバチより大きい。 ・ミツバチと同じく、花粉や花の蜜をエサとする。 ・木に穴を開けて巣を作る。 |
マルハナバチ

▲写真はオオマルハナバチ
体長 | 1.0~2.0cm |
色 | 黒、黄、白の毛が生えている。 |
特徴 | ・ミツバチより大きくずんぐりとした体型。 ・ミツバチより大人しく、刺すことはめったにない。 ・クマバチとは違い、顔にも毛が生えている。 ・土中に巣を作ることが多い。 |
クマバチ、マルハナバチはミツバチと同じミツバチ科のハチです。
花粉や花の蜜をエサとするところは同じですが、
- 体型がずんぐりしている
- 全身に毛が生えている
というところで見分けられます。
もし家のまわりで見かけても、攻撃してくることはめったにないので静かに見守りましょう。
ですが、もしすでに巣があるようであれば、早めの対処が必要です…!
こちらで対処法を紹介しているので見てみてくださいね。
ハナアブ

▲写真はホソヒラタアブ
体長 | 1.4~1.6cm |
色 | 黒、黄、オレンジ色をしている。 |
特徴 | ・ミツバチなどと違って針は持っていないため、刺すことはない。 ・大きい複眼を持つ。 ・巣はつくらず、水たまりの近くに産卵する。 |
ハナアブはミツバチによく似ていますがハエの仲間です。そのため刺すことはありません。
よく似ているのはハチに擬態しているためで、外敵から身を守るためだと言われています。
ハエの仲間ではありますが、ハナアブという名前のとおり花粉や花の蜜をエサとしているため、よくミツバチと間違われやすいです。
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いかがでしょうか。
ミツバチにそっくりな昆虫をご紹介しました。
ミツバチを寄せ付けない!対策方法
「刺される危険はあんまりないみたいだけど、なるべく寄せ付けたくないな…。」
とくに小さいお子さんやペットを飼われている方だと不安ですよね…。
ここではミツバチが寄り付かなくなる対策方法を3つご紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
なるべく花は置かない

ミツバチは花粉や花の蜜をエサとします。そのため庭にお花が生えている場合、それに誘われて寄ってきてしまうことも。
手入れが中々できない方は、この際に撤去してしまうのがオススメです。
香りのない花を植えるのはアリ?
気休め程度にしかならないかも…。
ミツバチはニオイにとても敏感なため、香りがない花を植えるのも一つの手段です。
ただニオイの他にも視覚で色や形を見て「花」と判断するため、あまり効果は出ないかもしれません…。
[+] もっと詳しく
花壇にネットをかける
「ガーデニングが趣味だから、このままお花は続けたい…!」
そんな方は、花壇のまわりに防虫ネットをかけるのがオススメです。
お庭全体にネットをかけたいときは、こちらのネットをチェックしてみてください。
忌避剤を使う
「お花も続けたいし、ネットは見栄えが悪くなるからちょっと…。」
という方は、忌避剤を撒いてミツバチが来るのを予防しましょう。
忌避剤は次のようなものが当てはまります。
- ハチ駆除用の殺虫スプレー
- 木酢液
- ハッカ油
それぞれオススメの商品をご紹介しますね。

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どの忌避剤も効果を持続させるために、一週間に一度ぐらいの頻度で定期的に撒くようにしましょうね!
意外とこわい?ミツバチの危険性

「ん〜でもミツバチってあんまり怖くないし、放置しておいてもいいかな…。」
数匹のミツバチが飛んでいるだけなら、大きな被害はないですが、巣を作られているとなるとまた話は別です!
ミツバチの巣を放置すると起こること3つ
- ミツバチを襲うオオスズメバチがやってくる
- フンで洗濯物や家が汚れる
- 死骸・蜜で建物が汚れる
(引用元:放置すると起こる可能性3つ)
それぞれ順番に見ていきますね。
ミツバチの巣を放置して起きること
実は、ミツバチの幼虫やサナギはオオスズメバチの食料源。
ミツバチの巣があるだけで、オオスズメバチを引き寄せてしまうことも…!
オオスズメバチはスズメバチの中でもとくに危険なハチです。
ミツバチ以外にも、新たにオオスズメバチの被害も受けてしまうかもしれません。
そして、「ミツバチがフン?」とちょっと疑問に思ってしまいますよね。
よく白いところに黄色とか茶色のやつがベットリ付着しているアレはミツバチのフンです
— ぼ く (@b0kubok00238S5p) April 18, 2018
豆知識 pic.twitter.com/Qu96B9m56a
他にも、1つの巣にミツバチは数千〜数万匹いるともいわれていて、その分巣のまわりに死骸が積もったり、巣から蜜が垂れて天井から染み出してくる…なんて被害も起こるんです。
フンや死骸に危険はありませんが、オオスズメバチや蜜垂れは、大切な家族や家に大きな被害を残してしまいます…。
そして何より一番怖いのがミツバチに刺されてしまうこと。
もし刺されてもミツバチは毒性も低いですし、そこまで危険はありませんが、まれに「アナフィラキシーショック」の症状を発症してしまうことがあるんです。
アナフィラキシーショックとは、命に危機を与えることもある、全身にあらわれる強いアレルギー反応のことをいいます。
じんましんや呼吸困難、意識障害、嘔吐などの症状が出ることがあります。
参考:一般社団法人 日本アレルギー学会 アナフィラキシーショックガイドライン
もしミツバチの巣を見つけても放置せず、しっかり対処していきましょう!
もっとくわしくミツバチについて知りたい方は、こちらの記事を読んでみてくださいね。
もしミツバチの巣を発見したら…対処法

もし自宅のまわりでミツバチの巣を見つけたら、次の4つのうちどれかの方法で対処しましょう。
- 養蜂家に引き取ってもらう
- 役所に相談する
- 自分で駆除する
- ハチ駆除業者に駆除してもらう
ミツバチは蜂蜜をつくってくれたり、花や野菜の受粉を手助けしてくれたりと、わたしたち人間にとっても大切な存在ですが、生活圏内に巣を作ってしまった場合、早急に対処が必要です。
それぞれ詳しく見ていきますね。
養蜂家に引き取ってもらう
近くに養蜂をしている方がいれば巣ごと引き取ってもらいましょう。
ミツバチを殺すことなく回収してくれますよ♫
ただ引き取りまで手間がかかってしまったり、連絡が途絶えてしまうこともあるため、しっかり日時を決めてお願いするようにしましょう!
役所に相談する
「養蜂している人が見つからない…!」
「ご近所にも悪いし、すぐ駆除したい…!」
という方は最寄りの役所に相談してみましょう。
地域によっては、市や町でミツバチの巣を無料で駆除してくれるところがあります。
ただ多くの自治体は、蜂の駆除は個人で、というところがほぼです。
中には「スズメバチのみOK」というところはありますが、ミツバチも対応してくれるのは本当にまれだと思います。
ですが無料で駆除してくれるなら、使わない手はないですよね!
まずは、住んでいる地域の役所が無料でミツバチを駆除してくれるかどうか、ホームページを見て確認してみましょう。
自分で駆除する

「自分の地域では、ミツバチの駆除はしてくれないみたい…。」
という方は、自分で駆除する方法があります。
ただ、自力での駆除はオススメはしません!!
というのも、何万匹もいるミツバチを全部駆除するのは中々に大変ですし、ニホンミツバチの場合、閉鎖空間に巣を作るため作業が難しいという現実があるんです…。
準備物
駆除するときの準備物はこちらです。
- ハチ駆除用の殺虫スプレー:予備として2本は必ず用意します。
- ハサミ:蜂の巣を落とすときに使います。
- 虫あみ:遠くから蜂の巣をキャッチするときに使います。
- 白い服装:刺されないよう、肌は出さず厚手のものを着ます。
- ゴミ袋:巣やミツバチの死骸を捨てるときに使います。
駆除の流れ
駆除の流れは次の6ステップになります。
- 巣から2,3m離れた場所から、殺虫スプレーを10秒以上噴射する。
- 一晩様子を見て、ハチが戻ってきていないか確認する。
- 戻ってきているようだったら、もう一度スプレーを撒く。
- ハチがすべて死んだら巣を落として、ゴミ袋に入れる。
- 合わせて死骸もまとめて、燃えるゴミに出す(自治体によって分別は異なるため、確認しましょう!)
- 巣があった場所に、もう一度殺虫スプレーを撒いて、巣作り予防をする。
少しでも不安を感じる方は、プロに依頼することも検討してみましょう。
ハチ駆除業者に駆除してもらう

「自力駆除は厳しそうだな…。」
「もっとカンタンに駆除する方法はないの?」
やはりハチ駆除はプロに頼むのが一番安心です。
刺される心配や、色々準備したものの、きちんと駆除できなかった…なんてこともなく、手っ取り早く駆除してもらえますよ。
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ミツバチ被害で悩んでいる方は、ぜひ相談してみてくださいね。
まとめ
いかがでしょうか。
ミツバチに関して、モヤモヤは晴れましたか?
この記事のポイントをまとめると次の3つです。
- ミツバチはニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類
- ミツバチを寄せ付けないために、忌避剤を撒いて予防する
- 生活圏に巣を作られてしまったら駆除するのがオススメ
もし自宅のまわりにミツバチが巣を作ってしまったら、業者に依頼して駆除してもらいましょう。
「プロの業者に一刻も早く蜂の巣を駆除してほしい!」という方は、駆除件数7万件以上(※)の実績を誇る、私たちみんなのハチ駆除屋さんにご相談ください!※2023年7月時点の情報
この記事を読んだあなたが、ミツバチの危険にさらされることなく、毎日安心して暮らせますように。
それでは!

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